土楽窯

どらくがま

 

伊賀の熱に強い土を使った手仕事の土鍋です

  
伊賀の熱に強い土を使った土鍋などを製作されている釜元です。一つずつ職人さんがろくろを廻して作る土鍋は工場製品とは異なる温かさを感じます。自然の耐熱の土を使用した土鍋は、使い手さんが少しずつ育てていくものです。時間はかかりますが、使うほどに愛着を感じ手放せない台所道具になっていきます。

土楽窯さんについて

三重県伊賀で、熱に強い特性のある伊賀の土だけを使った土鍋を制作しています。土鍋作りは、伊賀の山で粘土を探して掘るところから始まります。土鍋を成形しやすい粘土と、耐火度の高い粘土は、かならずしも一致しないので、ふたつの粘土のブレンドのしかたを研究して、土鍋に最適な粘土になるようテストを重ねています。ブレンドした粘土がよいかどうかの客観的な指標として、公共の研究所に化学分析を依頼して、分析値を見て使用決定を判断しています。
 
土鍋はすべて、ろくろをまわして土鍋専門の職人さんが手びねりで作っていますが、熟練した技術がないと、ろくろをまわしているときに、土鍋のかたちが崩れてしまったり、厚さが一定にならなくて、火にかけたときに、割れやすい土鍋になるそうです。
素焼きの後に釉薬をかけますが、その作業は釉薬専門の職人さんが行ないます。濃度をきちんと測りながら、ひとつずつ丁寧に釉掛けをしています。
 
確かな技術を持った職人さんたちが、手間をかけてひとつずつ丁寧に制作している工房さんです。

土楽窯さんの土鍋のお取り扱いについて

・最初におかゆを炊いてください。八分目まで水を入れて鍋の容量の1~2分目のご飯を加えて弱火から少しずつ温めて沸騰した後は1時間ほどコトコトと煮た後火を止めます。そのまま24時間から48時間おかゆを入れたまま放置し、おかゆを捨てた後洗剤をつけずに水洗いしてください。
・おかゆを炊いた後必ず貫入とヒビが入ります。これは普通のことでこのヒビによって食材が煮えやすくなります。よく市販で売られている土鍋はヒビが入らない物が多いですが、これは多孔質の土の隙間を埋めています。扱いやすいですが耐熱ガラスの鍋に近いものになります。ゆっくりと温まり冷めにくい土鍋本来の特性を活かしたものとは異なります。
・土鍋は急激な温度変化に弱いです。ゆっくりと温めて、洗う際も冷ましてから水洗いください。また底の素焼きの部分が濡れた状態で加熱はしないで下さい。また油で炒める際はゆっくりと土鍋を温めてから、油を引いて下さい。天ぷらやフライはお控え下さい。
・料理をいれたまま長い時間放置しないで下さい、また水につけ置きしたままもお控え下さい。どちらもカビやにおいの原因になります。
・水洗い後は完全に乾かしてから閉まって下さい。また風通しの良いところに保管下さい。
・水漏れがする場合は再びおかゆを煮てあげて下さい。匂いが気になる場合は八分目の水と茶殻ひとつかみを入れて弱火から10分ほど煮てください。
その他気になることございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。ご自分だけのオリジナルの鍋に育ててお使いください。

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